「フリーランスの生き方をテーマに寄稿記事をお願いしよう企画」第4弾です!
今回は、フリーライターとして5人家族を支える大黒柱「Makiさん(@yanapi0918)」に記事を書いていただきました。
それではどうぞ!
Contents
自己紹介
広島でフリーライターをしながら、3人の子どもを育てるというごくごく平凡な母ちゃんをしています。
僭越ながら現在ライターとして生計を立てながら家族と暮らしている私の生態について、ほんの少しでもフリーを目指す皆様のヒントになることがあれば…と思い、記事を書かせていただきます。
名前:Maki
生年月日:1987年12月14日(ノストラダムスと一緒)ゆずっこさんと同い年!
出身地:広島県広島市
趣味:ピアノ、お酒、ひとりカラオケ、セルフネイル
資格:漢検3級、文書デザイン2級、秘書検2級、化粧品検定3級
家族:1つ年下の夫、小1&年長の年子男児、3歳長女
フリーランスになる前はフリーターと正社員を経験
高校卒業後、コンビニで働くフリーターになる
広島市内でも割と知名度の高い公立高校に通い、卒業。
周りは大学への進学や就職先を決めていましたが、私はフリーター一択。
「やりたいこと」がコレといってなく、また母子家庭だったためお金がかかる大学に行くという選択肢がそもそもありませんでした。私より勉強ができる弟もいたし。
コンビニでは同い年が4人という環境で、まるで部活動のよう。
人間関係で悩むこともほとんどなく、約2年アルバイトを続けました。
居酒屋、スペインバルで働く
居酒屋でのアルバイトはとても楽しく、どんどん仕事に打ち込んでいきました。
しかし居酒屋が閉店。
この居酒屋が閉店することをきっかけに雇われ店長は独立することを決意し、私もつれていってもらえることになりました。
店長のお店が開店するまでの間、スペインバルのアルバイトでつなぎました。
この夏、高校3年生から3年付き合った彼と、彼の進学のために半年の遠距離恋愛を経た結果出会い系で浮気され、サヨナラ。
友人だった現夫と急接近し、秋から付き合い始めました。
居酒屋で正社員になってからの現実
楽しみにしていた店長の居酒屋がオープンしたけれど・・
私は人生で初めて「正社員」として雇われたプレッシャーがのしかかります…。
オープンから1か月、このスケジュールで休みナシでした。
・11時半 オープンに間に合うよう早めに行き、掃除や着替え、お店の準備。
・14時 ランチ営業が終わり、まかないをいただく
・14時すぎ 家が自転車で5~6分のところにあるのでいったん帰宅。
・16時 夜営業のため再び出勤。
・17時 営業開始。
・0時 営業終了。
・2時 お客さんがいるときは日付をまたぐことも。
プレッシャーと肉田的疲労で体重が38キロになる
新店オープンというプレッシャーと肉体的な疲れがどんどん溜まっていき、私は2か月で体重が38キロになってしまいました。
やっと週1の休みが取れるようになってきましたが、その休みの日は相変わらず周辺のお店への営業に。
このころの私は、付き合っていた彼(現夫)だけが救いという毎日でした。
体重が38キロになるとさすがに周囲に「大丈夫?」と聞かれるように。
毎日栄養ドリンクのお世話になり、口のまわりにはヘルペスもあらわれてしまい、常にめまい、息切れ、動悸がするようになってしまいました。
店長が爆発し、3か月で退職
わたしが働いている日にお店にお客さんが少ないということから店長の「もう辞めた方がいい」「このまま働いてもしんどいぞ」という言葉。
自分がやっていることを評価されていないことがわかりました。
専業主婦・専業主夫・妊娠・結婚・復職
第1子、第2子を出産する。夫は退職し、私はアパレル業界へ
居酒屋を退職して2か月後に結婚しました。
第1子出産後に夫が仕事を退職、私はアパレルで働くことに。
第2子を妊娠し私はアパレルを退職、夫はすぐに就職することができました。
家族が増えること、夫が就職したばかりだということも重なって、将来について不安に思うことが増えていきました。
それはズバリ、お金です。
フリーライターになったきっかけ
お金が必要という焦り
子どもの教育費、家族で楽しい時間を過ごすための費用をはじめ、とにかくお金が欲しい!!!と焦りを感じていました。
とは言ってもまだ1歳半の長男を抱えた妊婦、外に働きに出るわけにもいきません。
ネットで検索した稼ぎ方はうさんくさいものばかり
ひたすらネットで「副業」「在宅ワーク」「主婦でもOK」「内職」と検索し続ける日々。
…まぁ、うさんくさいものばかりでした。
登録料がかかる、セミナーの受講料がかかる、商材を買わないといけないなどなど…お金が欲しくて調べてんのに、なんでお金がかかんねん!と携帯を投げ飛ばすほど憤慨したのを覚えています。
たどり着いたのが「ランサーズ」というクラウドソーシングサイト
うさんくささを感じないこと(ココ重要)、誰でもできそうな「ライター」という職種を見つけたことから、やってみようと始めました。
これが、私のライター人生のスタートです。
フリーライターになってからの生活
収入を得たい一心で一生懸命だった
「クラウドソーシングをどうやって利用したら良いかわからない」「ランサーズって、どうやって仕事をもらえるの?タスクってなに?」と質問をいただきますが、確かに慣れないサイトを使い始めると不安や疑問がたくさんありますよね。
一応、ランサーズにもガイドは載っていますし、ゼロからスタートできました。
今になって思えば、とにかく家で稼ぎたい!という一心から、猪突猛進だったのが良かったのだと思います。
単価が上がっていき達成感を味わえるように
1件150円のタスクからスタートし、コツコツと報酬金額が高くなっていく…今まで家にいても何の生産性もなく過ごしていた自分からは得られない達成感をひしひしと感じました。
作業に慣れてきたころカラーコンタクトについてのプロジェクトに提案をしました。
その提案が通り、継続的に記事を書くお仕事を依頼していただけることに!
1記事600文字、300円。これを週20記事納品するというもので、1週間あたり6000円で月24000円~30000円の収入になりました。
作業をするのは子どもの昼寝中と夜中
作業ができるのは日中子どもが昼寝をしている時間と、夜1~2時間程度。
この時間でコツコツと収入を伸ばしていきました。
次第に複数のプロジェクトを掛け持ちするようになり、とにかく仕事に没頭していきました。
家事と育児のバランスがとれなくなってきてしまう
将来への不安から在宅で仕事ができるというライターを選び、収入が増えていくと少しずつ自由になるお金も増えていきました。
順調なので当然仕事は楽しくなる一方ですが、まず初めに夫と約束したことは「家族優先」ということでした。
複数のプロジェクトを並行して行っていたため、納期が近づくとどうしても家事がおろそかになってしまいました。
「もっと働きたい」という自分の思いと、家事・育児とのバランスが壊れてしまうかもしれない不安に襲われました。
家事ができる夫に、主夫へのお誘いをしてみた
第3子も2歳を過ぎまったく手がかからなくなったことから、私は仕事をペースアップし始めたときでした。
そのときの収入は月15万円程度に伸び、さらに仕事が舞い込んできていたため夫にある提案をしました。
「主夫やらない?」
私が家で稼いでいることも、夫にとっては外で汗水垂らして働くという意欲を失わせた要因になっていたようです。
わたしがライターとして大黒柱に、夫はユーチューバーになる
私はライターという仕事が大好きです。
人生は一度きり。
夫にも、家族のために自分の気持ちを犠牲にせず、楽しいと感じることを探して過ごしてほしい。
夫は、「家にいるだけでなく私のように在宅で収入を得たい」という希望を伝えてくれました。
そこで始めたのが、ユーチューバーです。
夫はまだ1か月そこそこなので収入面で結果はまだ出ていませんが、家事や育児をこなしながら私のサポートをしてもらい、私はどっぷりとライター業に専念できています。
今の生活で得られたもの
家族と過ごす時間、自由、楽しいと思える気持ちです。
逆に失ったものといえば、夫の収入がなくなったので安定性くらいでしょうか?
いざとなれば夫も私もいつでも外に働きに行けるし、そのへんはあんまり心配していません。
家族5人で暮らしていくためのお金を稼ぐことでいっぱいいっぱいになることもありますが、いいことの方が多いです。
- 時間を自分で好きなようにやりくりして使うことができる。
- 買い物に行きたいときやランチに行きたいときにはいつでも夫と一緒に行動できる。
- 子どもたちは放課後鍵っこになることなくまっすぐ家に帰って来られる。
- 子どもが熱を出してもつきっきりで看病できる。
こんな自由な生活はありません。
子どもができて働こうかどうしようか…と悩んでいたときに、働きたい(お金が欲しい)、でも子どもを保育園に預けて働くのはイヤ!家にいながら稼ぎたい!という欲に忠実になったおかげで、今の生活があります。
チャットレディのように怪しいのはイヤ、パソコンひとつで稼ぎたい、あれイヤ、これイヤと「好きなことだけ」を選び続けた結果、ライターという仕事に出会うことができました。
フリーライターとしての稼ぎ方
クラウドソーシングサイトを利用するのが手っ取り早い
報酬が発生したときに手数料を引かれるのが痛いですが、クライアントの未払いやトンズラを防ぐ「安心料」だと思ってそこは目をつむって利用しています。
単発のお仕事・タスクをコツコツこなしていれば確実に収入は増えます。
慣れてくればプロジェクトにもガンガン参加してお仕事を受注できます。
やっていれば、必ず「あれ、前よりラクになったかも」と感じる日がきます。
私は最初のプロジェクトで1記事600文字(300円)を週20記事書いているとお話ししましたが、今は1記事平均5000~10000文字で書いています。アドレナリンが出たときには1日30000文字以上書くこともザラです。
メディアやフリーペーパーを発行している企業・団体に直接売り込みをする方法もある
地元のフリーペーパーでライターを募集している、メディアでコラムを募集しているなど、検索してみれば意外にもライターが必要とされていることに気づきます。
SNSを利用していると、「○○な記事書けるかたいませんか~?」と募集がかかることも。
それが今回、私がゆずっこさんにホイホイされた寄稿記事募集というツイートでした(笑)
だから、どうやって仕事をとってくるの?と悩むのではなく、可能性はそこらじゅうに落ちています。もったいないので拾いましょう。
私は決して文字単価が高いライターではないと思っています。
そのぶんライティングは速く、ジャンルもよっぽど専門性の高いものでない限りどんなことでも貪欲に調べ、理解してからわかりやすく書くことを得意としています。
育児コラムや主婦向けの節約情報、医療系から経済、不動産や保険などさまざまな記事を書いています。
ただ文章を書くことが好き♪というだけのノースキルの主婦が、今では夫・子ども3人を養う主婦ライターにステップアップしました。
案件にひとつひとつ向き合うと見える未来
とりあえず、税金に追われる日々です(涙)
ただがむしゃらに、いただいている案件にひとつひとつ向き合っていきます。
年内は今のペースで仕事をして、来年からは「自分のやりたいこと」もさらにできるよう、余裕をつくっていきたいと考えています。
これも、時間の制限なく動けるという今の環境があるからこそ、やりたいことが頭にどんどん浮かんでくるのだと思っています。
フリーライターになりたい皆様へ
ライターは初期費用がほとんどかからない
ライターであればパソコンひとつ…という最低限の状態からスタートできるので、初期費用をかけずにフリーランスとして仕事を始めることが可能です。
文章を一から書くのが得意じゃないという方は、自身の実体験を募集している案件がありますし、初心者ウェルカムの案件もたくさん、山ほど、いくらでもあります。
単価は低いですが、それでもやる気と時間があればコツコツ稼いでいけます。
収入に不安があるうちはアルバイトをすればじゅうぶん食いつないでいけますし、貯金がある方はなおさらです。
自分の「ウリ」を作っておこう
今までの人生すべてが自分の売りだと言え、ライターになったことで自分の売りを評価してくれる・求めてくれる方がいらっしゃることを実感できました。
自分の人生経験からさまざまな種類の記事を書く依頼がありました。
- 秘書検定を持っていたおかげでビジネスマナーについての記事を書くことができた。
- 文書デザイン検定を持っていたおかげでクライアントに提出する企画書の作成や、納品書の作成にとても役立った。
- アルバイトの経験段。
- 3人の子どもを育てている母親であるということ。
- 妊娠・出産の体験談、産院についての口コミ、子育て奮闘記、育児中のトラブル、産後クライシスや子連れでのお出かけなど。
趣味でも特技でも今までの仕事でもなんでも良いです、自分だからこんな経験を書けるよ!という売りを見つけておいてください。
過去のドロドロの恋愛でも良いです(笑)
自分だから書けるよ!っていうこと、どなたでもひとつは必ずあります。
それを強みに、ぜひライターにチャレンジしてみてください!
まとめ
計画を立てて仕事を辞め、それからフリーランスとして活動をするのはもちろんですが、突発的にフリーになっても、なんとかなります。(ものっすごく雑ですみません)
時間があれば、お金はあとから必ずついてきます。
大切なのは「自分でやりたいことを選ぶ」ということです。
働いて収入を得ないと生きていけないなら、楽しい・やりたいと思える仕事を選ぶ。
私の場合はそれがライターでした。
好きなことを選び続け、好きな仕事を選んで好きな記事を書く、それが結果的に家族とともに生活していけるまでになりました。
どんなときでも、欲望に忠実であれ!!というのが私のモットー。
年を取ったらできなくなることがある、会社で仕事を続けていたらできなくなることがある、それじゃもったいない。
だからといってすぐ会社を辞めろー!というワケではありませんが(笑)
貯金がなくても、不安があっても、なんとかなります。(2回目)
後悔しない人生を送るためにも、自分の人生は自分で選択していきたいもの。
フリーランサーには私も含め多くの仲間がいます、いっしょにがんばりましょう!