以前このブログにフリーランスについての記事を寄稿してくださいとツイートしたところ、9名の方から応募がありました。
文字単価は2円です。
1円だと安すぎるし、2円ならランサーズ(※仕事を依頼したい人、依頼されたい人を繋ぐクラウドソーシングサービス)よりも高くなると思いました。
正直、この2円という単価が適正であったかどうかはわかりません。
どの価格で依頼したらよいのか?どの価格なら経費と収益のバランスが取れるのか?というのは悩みどころでした。
そんなときに、デジタルハリウッド大阪校でWeb界を引っ張る塩谷舞さん(@ciotan)のイベントが開催されるとのこと!すぐに応募しました。
文字単価よりも、「記事を届けるまでの導線」が大事だとわかりました。
Contents
Webライター界はレッドオーシャン、そんな中でも群を抜いている塩谷舞(しおたん)さん
しおたんが書いた記事は全部バズる。
しおたんが運営する「milieu」(http://milieu.ink/)に投稿されている各記事のページビュー数は1万~9万という驚異の数字を出しています。
バズる理由。
その理由は、記事を書いて読者に届けるまで丁寧な導線があるということがわかりました。
①記事を書いて②拡散して読者に届け③読者に読まれる。
この導線がとても丁寧なんです。
Webライターは誰でもなれるからこそ「付加価値」をつけなければならない
Webライターは初期費用がかからず誰にでもなれる世界です。
誰にでもなれるからこそ、単価が安いという現状があります。
1記事500円という案件もたくさんあります。
似たようなスキルを持っている人はたくさんいます。
なかなか専門職として扱ってもらないんですよね。
Webライターは誰にでもなれる世界だからこそ「付加価値」をつけなければなりません。
- コアな分野の解説ができる人
マイナーでもこの分野だけは詳しいという強みを持つこと。
- 自分だけの情報源がある人
最新の話題だけを追いかけるのではなく、自分だけの情報源を持つ。
- 情報の「流通」ができる人
どれだけいい文章を書いても、営業力、拡散力がなければ誰にも読んでもらえないという悲しい現実・・
しおたんが持っている「付加価値」は10個以上
大学時代はフリーマガジンを発行していました。
会社員時代はWeb制作会社で働いていました。
大学時代は、撮影とデザインのディレクション、配送、営業。
会社員時代は、ネット環境の整備、予算だて、企画、クライアントとの交渉など。
入社当時は10人規模の会社だったため、1つの仕事に専念することなく幅広く仕事をしていました。
これが大きな会社だったら外部のフリーランスクリエイターたち、クライアントとのつながりが少なかったのかもしれません。
企画、資料づくり、事前予習、写真セレクト、編集、拡散と1つの記事を作成するためにものすごい労力がかかっています。
しおたんが書いたインタビュー・PR記事
多くを語らない人にインタビューする、リード文ですごい人と理解してもらう
熱弁しない人に話してもらう方法
真鍋大度さん(プログラマー・デザイナー・映像作家)は紅白歌合戦でドローンを使ったperfumeの演出、フィギアスケートで光をあてる演出、国際的な賞をたくさん取ったりとすごい人なんですが、あまり多くは語らないそうです。
自分含め、自分に自信がない人は熱弁しがち。
引き出すために記事中にはこのように煽った聴き方をされています。
「最初から不躾な質問になりますが、真鍋さんは、日本のメディアアートシーンに対して怒っていらっしゃるのでしょうか?」
リード文ですごい人ということをわかってもらう方法
有名人にインタビューをしても、その人のことを知らない人からすれば、すごい人なんだ!とわかってもらえなければ記事を読んでもらえません。
リード文で最後まで読んでもらえるかが決まる。
炎上しそうな記事はみんなが言いたいことを先に言っちゃう
わたしの母校近畿大学の記事だったので公開されたときすぐに読みました。
読み終わった後は、「今の時代に通いたかった~!!!」「産近甲龍の中でも1番注目されていて嬉しい」という気持ちでした。
否定的な気持ちにはならず、肯定的な感情に。
近畿大学は800億かけて新校舎をばんばん建てています。
大学内に24時間使える自習室(女性専用室もある!)、アカデミックシアター(7万冊あり!)、CNNカフェ(大学初出店!)があります。
近大マグロをはじめ、リップの開発、キャンプファイヤーとの連携などとても大学とは思えません。
炎上しそうな記事はみんなが言いたいことを先に言ってしまうことで、「大学は勉強に専念したほうがいい」など否定的な意見が出ることもなく、肯定的な意見が多かったのです。
読んでいる人のテンションを考える
ベッドの上でごろごろしながら「どこか旅行へ行きたい~」と思っている人に向けて書かれた記事。
ごろごろしているときに「旅行楽しい~イエイーーーーイ!!!!」というテンションだったらひいちゃいますよね。
しおたんは固有名詞はあまり使わないそうですが、「沖縄」「北海道」は使います。
「静岡」はクリック率が低いとのこと・・。
いい記事を書いても読まれまれなけれなば、無人島でお祭りをしているのと同じ!!
どれだけいい記事を書いても、どれだけ時間をかけても、読まれなければ無人島で1人で大騒ぎしているのと同じなんです。
グーグルアナリティクスでべーじビュー数を見て、あ~わたしのブログも無人島でお祭りしているときあるわ~と耳が痛くなると同時に、もっと拡散力をつけなければ!と。
1記事100PV以下は知り合いしか見ていない!3000PVを目指そう!必要なのは「営業力」
知り合いにしか記事を読んでもらえない。。
足りないのは「営業力」「拡散力」。
執筆スキルを上げることだけに重きを置いて、肝心の「届ける」作業ができていないのです。
1番クリックされやすいのは「知り合いの顔」
サムネイルを「知り合いの顔」にするとクリックされやすい。
ということで早速実践しています。
ブログ上でのアイキャッチと、facebookで表示されるアイキャッチを変えてみました。
ブログでのアイキャッチはこちら。
facebookでのアイキャッチはこちら。
model:Webデザイナー稲沼さん(@shuninanuma)、陶芸作家ユキガオさん(@yukigao_22)、ライターさくらさん(@sarninjin)
参加者は100人超!
しおたんとははじめてお会いしたのですが、関西弁でとても親しみやすい方です。
どんな質問にも即答で頭の回転がめっちゃはやいです。
わたしが質問に答えるのに1秒かかるとしたら、しおたんは0.1秒。
タイムリミットは7分間。
イベントの後は懇親会です。
参加者は5つのテーブルに振り分けられました。
しおたんと喋れるのは各テーブル7分間。
お見合い回転寿司みたいやな・・*
喉がつぶれるほど惜しみなく話してくれたしおたん
こんなことまで教えてくれるの!?ということまで話してくださいました。
成果を出している方は持っているものを独り占めにするのではなく、「与える」精神が半端ないです。
セミナー、いつもやらかすんだけど今回も90分喋り続けて喉をぶっ壊したので、解散後に茶屋町のスタバでジンジャーチャイを頼んでソファで飲んでたら、そのまま寝落ちして店員さんに起こされた、、、
全力投球いたしました…ありがとうございましたっ、、、、(写真は借り物です)
#デジハリしおたん pic.twitter.com/aYiyuUuONr
— 塩谷 舞(milieu編集長) (@ciotan) 2017年11月11日
たくさんのスライドの作成、90分の講演、懇親会までありがとうございました。
ニューヨークからの発信も楽しみにしています。
イベント登壇者:塩谷舞さん(@ciotan)
milieu編集長。1988年大阪・千里生まれ。京都市立芸術大学 美術学部 総合芸術学科卒業。大学時代にアートマガジンSHAKE ART!を創刊、展覧会のキュレーションやメディア運営を行う。2012年CINRA入社、Webディレクター・PRを経て2015年からフリーランス。執筆・司会業などを行う。THE BAKE MAGAZINE編集長、DemoDay.Tokyoオーガナイザーなども兼任。
イベント主催者:デジタルハリウッド大阪校
デジタルハリウッド大阪校は、 2017年に開講21周年を迎えるクリエイター育成専門スクールです。 未経験から6ヶ月でクリエイターに!
記事作成者:ゆずっこ(@yuzukkofx)
1987年大阪生まれ。8年間の公務員生活を終えフリーランスに。ブログ「ゆずうさぎ」、イラストサイト「ゆずぽろくらぶ」、フリーランスを応援するサイト「ふりふりうさぎ」を運営。