小学校からの友人が旅立ちの日を迎えました。
純粋で、汚い部分が全くないやさしすぎる彼女。
いつもまわりのことを気にしていました。
いつもまわりと比較していました。
まわりは学校に行って、結婚して、子供を産んで。
まわりの変化と、変化のない自分に寂しさを感じていました。
みんなは結婚しているのに、なんで私はできないの?といつも言っていました。
私も就職して、感じたことのないストレスに襲われて、いつしか彼女の寂しさ、、不安、孤独感に気づかないふりをしていたかもしれません。
私のことを慕ってくれていました。
はっきり言いすぎる私は彼女を傷つけたこともありました。
それでも私のことを心配してくれていました。
パニック障害を持っていました。
不安に襲われて、涙していました。
発作を起こしていました。
それでも前向きに、いつか治ると信じて頑張っていました。
あたりまえのことができませんでした。
学校に行く。仕事に行く。
お家に学校に行こうと呼びにっても行けない日のほうが多かったです。
卒業式に来てくれた日はみんな喜んでいました。
仕事に行くことができるようになりました。
少し働くぐらいが彼女にとってはちょうどよかったです。
一緒に何回も遊びました。
遊ぶといつもプリクラを撮っていました。
変な絵を描いて笑いあいました。
つらいとき、奈良に一緒に行くととても喜んでいました。
楽しいことをして彼女の負担を少しでも軽くできたでしょうか。
突然のことすぎて、現実を受け入れることができませんでした。
お通夜、告別式ともにずっと雨が降っていました。雷もなっていました。
家に帰るころにはとてもきれいな空になっていました。
彼女の心を表わしているようでした。
もっと話を聞いてあげたらよかった、いろんなところに連れて行ってあげたらよかったという後悔。
大事な友人を失った絶望感。
今まで経験したことがない感情。
突然息苦しくなって逃げたしたくなる衝動。
彼女もこんな気持ちと戦ってきたんだと思います。
遊ぶ約束をしていましたが、彼女の体調が悪くて次の機会になりました。
もっと早くに次に会う日を決めていればよかった。
その次の機会はもうなくなってしまいました。
疑いもなくまた会う日がくると思っていたのに。
自死という言葉はどこかで他人事だと思っていました。
あまりにも身近すぎる存在。
楽になりたかった彼女はもう何も考えずにゆっくりできているでしょうか。
病気の薬は副作用がきついです。
薬によって合う、合わないがあります。
落ち込んで、また立ち直って、落ち込んで、を10年以上繰り返していました。
落ち込む状態がピークに達していました。
本当によく頑張りました。
彼女とドン・キホーテで着ぐるみを買いました。
私はエルモ。彼女はうさぎさん。
プリクラの機械の中で笑いながら着替えて撮りました。
お葬式の後、彼女に聞いてほしくてエルモの服を着て演奏しました。
演奏は乱れていますが、泣きながらでも前に進みます。
いつもまわりにいる人を気にしている彼女だから、しっかり生きていくことが供養になる。